Junior Vasquez – X '99

90年代後半のニューヨークハウスシーンを象徴するトラックで、特にクラブシーンやダンスフロアでの強い存在感を放ちます。3つのリミックスはいずれも個性的で、異なるアプローチでトラックを体験できるのも魅力です。
トライバルハウスのファンや、Junior Vasquezのファンにとっては必聴の一枚です。

A1: X '99 (Junior's Tribal Workout) 9:01
このバージョンは、Junior Vasquez自身のリミックスで、トライバルハウスの特徴が前面に出ています。9分間にわたって、力強いビートとリズムが徐々にビルドアップしていく構成は、ダンスフロアでの没入感を意識したものです。バンギングなドラムと深いベースラインが交互に展開し、トライバルな要素が色濃く表現されています。ヴァスケス特有の大胆なエネルギーを感じるこのトラックは、長時間にわたりテンションを維持し、リスナーを踊らせ続ける力強い一曲です。

A2: X '99 (RV's Circuit Xperience) 7:32
2つ目のトラックは、RV's Circuit Xperienceと題されたバージョンで、こちらはサーキットハウスのスタイルが反映されています。オリジナルのトライバルな雰囲気は維持しつつも、より洗練されたサウンドデザインと少し軽やかなトーンが特徴です。7分半という少し短めのトラックでは、ビートとリズムがより直感的で、ダンサーを自然に引き込む要素が強調されています。エネルギッシュなダンスフロアでの瞬発力を意識して作られた印象を受けます。

B: X '99 (Club 69 Future Mix) 12:25
B面には、Club 69による「Future Mix」が12分以上にわたって展開されています。Club 69、つまりPeter Rauhoferのリミックスは、未来的なサウンドスケープと独特なグルーヴ感が特徴で、原曲を大胆に再構築しています。このバージョンは、よりエクスペリメンタルな要素を加味しており、ディープなベースラインと変則的なシンセが絡み合い、長時間にわたり独特なムードを保ちます。リスナーをじわじわと引き込むような構造は、アフターアワーズの雰囲気を強く感じさせ、音楽的に成熟したリスナーに響くでしょう。

A1　X '99 (Junior's Tribal Workout)9:01
A2　X '99 (RV's Circuit Xperience)7:32
B　X '99 (Club 69 Future Mix)12:25

Engineer [Mix Engineer] – Marc Goodman
Executive-Producer – Rob Di Stefano
Lacquer Cut By – RCE*
Mastered By, Other [Assembly By] – Rick Essig
Producer, Written-By – Junior Vasquez
Programmed By – Christopho Bassat
Written-By – Tony Shimkin

レコード（盤面）のコンディション
VG+（Very Good Plus）
レコード（レーベル）のコンディション
LD+（Label Damage）
ジャケットのコンディション
EX+（Excellent Plus）