Marco Zaffarano & Darko Vrabac – Plan_B EP [2003]

A Insane
B Shadow

Label:Anima – ANI 004-12
Format:Vinyl, 12", EP
Country:Germany
Released:2003年
Genre:Electronic
Style:Trance, Techno

レコード（盤面）のコンディション
NM（Near Mint）
レコード（レーベル）のコンディション
特記なし
ジャケットのコンディション
EX（Excellent）

Marco ZaffaranoとDarko Vrabacによる「Plan_B EP」は、2003年にドイツのAnimaレーベルからリリースされたトランスとテクノを融合した作品で、二人のプロデューサーが作り出す独特のダークでエネルギッシュなサウンドが特徴的です。A面の「Insane」とB面の「Shadow」という2つのトラックが収録されており、それぞれ異なるアプローチでトランスとテクノのエッセンスを表現しています。

A面の「Insane」は、そのタイトル通り狂気と緊張感に満ちたトラックです。硬質なビートと繰り返されるミニマルなリフが、無機質でストイックな雰囲気を作り出しており、暗く沈んだサウンドスケープの中に徐々にビルドアップしていくエネルギーを感じさせます。中盤以降はシンセサイザーが鋭く響き、トラック全体を包み込むように展開され、リスナーを強く引き込む力があります。テクノのグルーヴを基調としながらも、トランス特有のトリップ感が加わり、フロアでのピークタイムにフィットするパワフルな一曲です。

B面の「Shadow」は「Insane」と対をなす存在でありながら、より深みと暗さを持ったトラックです。タイトルが示すように、「Shadow」は暗闇や影をテーマにしたかのような、ミステリアスで深遠な雰囲気が漂っています。緻密に配置されたドラムパターンと控えめながらも不穏なメロディが、徐々に空間を埋め尽くし、トランスとテクノの要素が融合した深遠なサウンドがリスナーを引き込んでいきます。特に低音域のドライブ感と繊細なサウンドデザインが際立っており、クラブの暗いフロアで聴くと、その深みが一層引き立つでしょう。

「Plan_B EP」は、Marco ZaffaranoとDarko Vrabacの高度なプロダクション技術が光る作品で、ミニマルでありながらもエネルギーに満ちたトラックが特徴です。A面の「Insane」は攻撃的でエッジの効いたテクノトラックとして、B面の「Shadow」はより深い空間的なアプローチで、どちらもフロアを意識した仕上がりとなっています。このEPは、トランスとテクノを巧みに融合させ、2000年代初頭のドイツのエレクトロニックミュージックシーンを体現する重要な一枚です。